地域の概要

 甘楽町は、「鶴舞う形の群馬県」(上毛かるた)の南西部に位置します。小幡小学校区は、甘楽町の南西部に位置し、東は甘楽町新屋、西は富岡市高瀬・額部、北は甘楽町福島、南は藤岡市上日野に接する山紫水明の地です。平成25年度に秋畑小学校と統合され、秋畑・小幡地区の戸数は約1,782戸です。
    秋畑地区は、雄川の清流が中央を流れ、今でもヤマメやイワナを見ることができます。独自の石垣を持つ段々畑も残されています。また、約1,000年の歴史をもつ獅子舞や、数百年の歴史をもつ神楽等の伝統芸能が絶える事なく現在まで受け継がれています。
 小幡地区は、奈良時代に小幡氏が支配地とし、戦国時代には甲斐武田氏の侵攻によりその傘下に入りました。徳川時代になり、家康が織田家の所領とし、織田信雄を移封しました。以後150年間 7代にわたり織田家が統治しました。
 このような歴史が、歴史的・文化的遺産を本地区に多く遺す結果を生み、雄川堰武家屋敷織田氏陣屋跡、国指定名勝「楽山園」などが現在に引き継がれています。特に「楽山園」は平成12年に文化庁により名勝指定を受け、平成24年に甘楽町によって復元されました。今でも、長岡記念ギャラリー(平成23年開設)とともに町の観光名所となっています。
 
 小幡地区には、町役場をはじめ、歴史民俗資料館保健センター、東京都北区との自然休暇村協定による宿泊施設『ふるさと館』、イタリアのチェルタルド市との交流によるワイン販売の道の駅」物産センター)、甘楽総合公園など行政・文化・観光に関わる公共施設が配置されています。
 
 産業面では、昭和初期には郡内一の養蚕地であり、米、麦、野菜の生産も盛んで、近隣地域からの物資の集散地でした。近年になって産業構造の変化に伴い、第二次・第三次産業への人口移動が進み、農業就業者は減少しましたが、果樹・施設園芸・野菜栽培も盛んで、近隣地区に比べると第一次産業従事者の比率が高い地区と言えます。また、地区内には、小規模工場が多いため、高崎・富岡地域への通勤者が多いという状況です。

 秋畑・小幡地区の方々の教育に対する関心はとても高く、学校教育に大変に協力的で、PTAを中心に教育環境整備に努めていただいております。児童から成人までの社会教育活動も盛んで、スポーツ少年団活動(少年野球・サッカー・少女バレーなど)や子育連活動でも大
きな成果を上げています。

  雄川堰(桜並木)